読書感想文:ファクトフルネス(factfullness)第5章過大視本能

第5章。
人間、目の前のひとつの出来事、数字が重大で対応すべきだ。
と思いがちという章。
貧困国の医療問題や新生児の死亡率、ベトナム戦争の例などをあげて、
眼の前のわかりやすく、重要そうに視える出来事や数字の裏に事実を的確に表したり、より問題解決の近道となる数字が隠れていることがあることを意識しよう、というのがこの章。

例えば、 幼児の死亡率の改善には「医師や医療施設、資材の充実」はもちろん大事だが、「母親の識字率の向上」の方が影響が強いのだそうです。
病院に行くほどの症状が出たものを解決する前に「予防法」を親が理解するほうが効果が高い。
「確かに」と思うが、目の前で救えない子どもが多く苦しんでいる姿を見れば「この子達を救いたい」と思うのが人情でありそこに予算を注ぎ込みたくなる。

眼の前の一人を救うのに最善を尽くすのは現場の医師としてはやるべきことだが、公衆衛生の観点から中長期にこの国の「健康」を考えれば、「教育の充実」という答えが導き出されることになる。

現場にどっぷりつかり、思いが強ければ強いほど、目の前の出来事を「なんとかしたい」と思うのは自然で在るべき姿にも思えるが、そこでひとつ冷静になって、視野を広く、数字の推移や要素分解、各要素の影響度の比較などを行うことは本当の成果を上げるためには重要なことだな。と感じる章でした。

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